xRの世界 | The world of xR (xReality)

拡張現実 Augmented Realty/仮想現実 Virtual Reality/複合現実 Mixed Reality の技術がもたらす DX(デジタルトランスフォーメーション)

PTC社が ThingEvent で企業向けの AR Vuforia技術を発表 - PTC ThingEvent / Vuforia for Enterprise

Vuforia(ヴューフォリア)が Qualcomm(クアルコム) から PTC(ピーティーシー) に移ってから初のイベント ThingEvent が開催された。今後どうなってしまうのか...と一時期心配されていたVuforiaだが、ThingEvent (日本時間2016年1月28日 PM11:00 にインターネット上でリアルタイム配信) を観て、その心配が吹き飛んだことだろう。しかし、短期間でここまで進化していたとは...

このイベントでは、IoTとARの関連性を強調していた



Vuforia の体験を紹介 --- 従来の取り組み



クアルコム時代ではすでに有名企業での利用実績が多い...プロモーションや販売支援アプリなど


玩具


エンターテーメント利用


商品のブランディング


配置シミュレーションによる販売支援


エンタープライズタイプのデモの実演

そして次は、エンタープライズ利用のデモ紹介。KTM、sysmex、Schneider Electric、CATの4社


バイクのKTMから .... PTC の MIKE CAMPBELL が紹介



KTMのエンジニア自らが説明


タブレットで専用アプリを起動するとカメラ画面になる。
そして、バイクのある箇所に貼られたマークを見つけて認識。
(Vuforia用のARマーカーの種類が増えるようだ)


認識されると、メンテナンスの手順をトラッキングしながら3DCGアニメーションで説明


その手順を見あとに、手順通りスムースにメンテナンス


次は、PTCの JILL NEWBERG が sysmex の器具のメンテナンス方法を説明



アプリ起動後に画面から製品を選び、ARマーカー認識後、取り外し方法の3DCGアニメーションが開始される


ラッキングしながら3Dであるため頭にもすんなり入り、手順が分かり易い


同じ3DCGアニメーションをODG製のHMDで観ることができるため、ハンズフリーも可能


次はCATの紹介 --- 可視化イメージがユニーク



専用のアプリを起動して車体の横にiPadをかざすと認識され...


部品の取り外し方法や注意点が画面上に表示される


タイヤや交換部品などの状態を可視化(こちらはコンセプトビデオ?)
IoTなどで集取されたデータを使用してARで観ることができる


クアルコム時代でVuforiaの看板男だった JAY WRIGHT の登場



大きく分けると3種類のデバイスに対応する Vuroira (こちらは従来通り)


従来から対応している AndroidiOS はもちろん今まで通り対応


そして、なんと Windows10に対応!  これは素晴らしい!


Suaface Pro4 、Suface Book など... 


開発ツールは全プラットフォームはUnityでで、WindowsユーザならVisual Studioも使用可能
2016年の春にリリースされるらしい!


ここでは、THINGS ! という単語を強調


あらゆるモノの情報が集められ、その情報に基づいてARというインターフェースを使用して可視化することで、今まで見えなかった(見え難かった)情報を直感的に理解することができる


バーコードって、いろいろなデザインがあるのは知っての通り


この春に新しく登場する、VuMarkは、カスタムルックアンドフィールのための設計の自由度を可能にしながら、任意のオブジェクトにユニークなAR体験を提供することができるユニバーサルソリューションとなるから利用されるシーンが増えることだろう


こんなデザインも実現可能だ


そのARマーカーは、このように設置するイメージ


そして、相対的にデジタルオブジェクトがオーバーレイ表示される


取り外し方法を3DCGアニメーションで観ることができる
  

ThingXという新しいソリューションも登場


これは、Thing Browser 、Thing Server、Thng Builder で構成される新しいソリューションのようだ


LIVE WORX 16 というイベントが 2016年6月6〜9日にボストンで開催される

行ってみたい!


さいごに...

私が所属するナレッジワークス株式会社は、クアルコムのときから Vuforia の preferred developer となっており、日本国内ではVuforia の技術を使用したARアプリ開発の数ではトップクラスの実績がある。このリリースにより、いままで出来なかった新たな取り組みができるようになる。「こんなことできないかな?」という方はぜひご連絡を!